日頃より、弊社をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。この度、弊社は商号を「ゴーツーグループ 株式会社」から「ゴーツーラボ 株式会社」に変更いたしました。詳細については、「商号変更のお知らせ」をご参照ください。
2018-11-28 (Wed) • By 伊藤 • ドキュメント • Jira Service Desk アップグレード ノート 翻訳
このページには Jira Service Desk 3.16 へのアップグレードに関する重要な注意事項が記載されています。このリリースに関する新機能ならびに改善点については、「Jira Service Desk 3.16.x リリース ノート 」を参照してください。Jira Service Desk は Jira プラットフォーム上で動作するため、「Jira プラットフォーム 7.13 アップグレード ノート 」も参照してください。
Jira Service Desk 3.x はメジャー アップグレードです
Jira Service Desk 2.x からアップグレードする場合、アップグレード ノートを熟読してください。また、完全バックアップを作成し、検証環境でアップグレードのテストを行った後に本番環境をアップグレードしてください。
Apache Tomcat のアップグレード
Apache Tomca がバージョン 8.5.32 にアップグレードされました。この変更により、server.xml
ファイルの修正が必要となります。
問題点
Apache Tomcat サーバーは特殊文字を含む要求を除外するため、そのような要求は動作しません。その理由ですが、Tomcat は主要な Web ブラウザーとは異なるエンコードと URL を使用しているためです (詳細については、「Encoding and URIs 」を参照してください )。この問題がもっとも顕著となるのは、JQL を用いた検索を行う場合です。この操作を行う際に数多くの特殊文字を使用することがあります (例 : []<>)。また、この問題は Jira 上の他のページにも影響を及ぼす可能性があります。
解決策
この問題を解決するためには、server.xml ファイルの編集を行い、Tomcat が要求内の特殊文字を受け付けるためのプロパティを追加します。
<Jira-installation-directory>/conf
に移動し、server.xml
ファイルを編集します。Connector
を検索するか、以下の例を参照してください。server.xml
内のコネクター プロパティに relaxedPathChars="[]|" relaxedQueryChars="[]|{}^\`"<>"
を追加します。以下はその一例です。
<Connector port=”8080″ relaxedPathChars=”[]|” relaxedQueryChars=”[]|{}^\`"<>” maxThreads=”150″ minSpareThreads=”25″ connectionTimeout=”20000″ enableLookups=”false” maxHttpHeaderSize=”8192″ protocol=”HTTP/1.1″ useBodyEncodingForURI=”true” redirectPort=”8443″ acceptCount=”100″ disableUploadTimeout=”true” bindOnInit=”false”/>
新しい診断情報を間もなく実装
Jira Service Desk 3.16 にアップグレードした場合、いくつかの新しいメッセージがアプリケーション ログならびに新しい atlassian-diagnostics.log
ファイル (このファイルもサポート ZIP に含まれています) に記録されていることがあります。
これは、現在弊社が取り組んでいる新しい診断情報に関連するものです。第一歩として、JQL に関する追加情報が導入されます。複雑、重い、または単に遅い JQL は Jira を不安定にする主要な原因です。この新し診断情報は、問題のある JQL をより迅速に特定でき、ダウンタイムの回避に役立ちます。現時点では、これらメッセージに対して取るべきアクションはありません。
弊社はしきい値の詳細な調整を行い、将来の Jira リリースではこの診断情報に関する UI を実装する予定です。
com.atlassian.fugue は非推奨に
Jira Service Desk 3.15 および 3.16 では com.atlassian.fugue
の使用は非推奨になりました。 Jira Service Desk 4.0 でこのライブラリは完全に削除され、その代わりに Core Java Data types and Exceptions を使用するように API がアップデートされる予定です。
この件の影響
com.atlassian.fugue
を返すエンドポイントへの要求を行うスクリプト、統合、ならびにアプリをアップデートし、 Core Java Data types and Exceptions を使用するようにしてください。
Jira Service Desk’s 4.0 EAP をダウンロードすることで、これらの変更のテストを開始できます。すべての重大な変更の追跡や EAP マイルストーンの監視は、「Preparing for Jira 8.0 」にて行えます。
PostgreSQL 9.3 は非推奨に
Jira 7.12 および 7.13 では、PostgreSQL 9.3 の使用は非推奨になりました。Jira 8.0 では、PostgreSQL 9.3 へのサポートは完全に廃止されます。詳細については、「End of support announcements 」を参照してください。
OpenJDK 上での Jira の稼働
Jira を OpenJDK 8 上で稼働できます。満たすべき特別な要件はありません。ただし、新しい OpenJDK をインストール後に JAVA_HOME
を切り替えてください。詳細については、「Installing Java 」を参照してください。
JVM コード キャッシュを構成するための新しいプロパティ
JVM コード キャッシュを構成するためのプロパティが setenv.sh /.bat
ファイルに追加されています。この件に関して取るべきアクションはありません。既定の構成は大抵の Jira インスタンス用に最適化されています。この変更を適用することで、コード キャッシュ (これはインストール済みアプリを Jira が読み込む際に使用されます) がいっぱいになる問題を解決しています。詳細については、「Recognized system properties for Jira applications 」を参照してください。
以下は、setenv.sh / .bat
ファイルにおけるこの新しいプロパティの例です。
JVM_CODE_CACHE_ARGS=-XX:InitialCodeCacheSize=32m;-XX:ReservedCodeCacheSize=512m
プラグインに関する重要な変更については、「Preparing for Jira 7.13 」を参照してください。
注意 : 最初に検証環境をアップグレードしてください。検証環境でアップグレードのテストを行った後に本番環境での作業を行ってください。
いずれかのバージョンの Jira をすでに稼働している場合、以下の指示に従って最新バージョンにアップグレードしてください。
最新かつ互換性のあるバージョンを使用するために「Jira Software upgrade matrix 」を確認してください。
既知の問題はありません。
「Jira Service Desk 3.1.x アップグレード ノート 」を参照してください。ガジェットに関する既知の問題ならびに回避策が記載されています。
「Atlassian Migration hub 」を参照してください。必ず 最初に Jira Service Desk 3.0 にアップグレードしてから
Jira Service Desk 3.16 へのアップグレードを行います。