日頃より、弊社をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。この度、ゴーツーラボ 株式会社が営むアトラシアン製品ライセンスの販売および SI サービスの提供事業をリックソフト 株式会社に譲渡することで合意し、事業譲渡契約を締結する運びとなりました。詳細については、「事業譲渡に関するお知らせ」をご参照ください。
2015-11-19 (Thu) • By 伊藤 • 活用のヒント • Confluence
2011 年 10 月、「企業向け Wiki システム Confluence (コンフルエンス)」を導入された株式会社サイバーエージェント アメーバ事業本部様。導入直後にお話をお聞きしてからちょうど 1 年が経過した今、導入追跡取材ということで Confluence のご利用状況についてお尋ねしました。
今回ご協力いただいた企業様 | 株式会社 サイバーエージェント 様 |
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ご担当者様 | アメーバ事業本部 生沼 一公 様/頼兼 孝幸 様 |
ご導入いただいた製品とバージョン | 企業向け Wiki システム Confluence 3.5.13 |
ご導入年月日 | 2011 年 10 月 |
現在のご利用ユーザー数 | 約 800 名 |
株式会社 サイバーエージェント 様がアトラシアン Confluence を導入された 2011 年は、同社にとって「変革」の年とされています。主力の Ameba 事業は右肩上がりの発展で、会員数は 2,500 万人 を突破。さらにスマートフォン利用者数の爆発的な伸びに対し機を逸することなく関連事業を始動、業務規模は拡大発展し、今なおその途上にいらっしゃいます。
組織が急激に膨張してゆく中、アメーバ事業本部様では社内業務システムにおける情報の一元化を希求され、利用価値に富んだ企業向け Wiki システムの導入を検討。その結果、Confluence をお選びいただいたのです。
「当初 70 ほどだったアカウントは現時点で 800、稼働中のスペースは 32 です。ハードウェア構成は導入時と同じで、利用者が増えてもシステムの稼働に問題はありません。スペースはディビジョンごと、各部門共通のもの、拠点ごとに設けています。スペース単位の権限はほとんど設定していません。もともと基本思想がフラットかつオープンな会社なので。また、当社では今年 4 月に大規模な組織改編があったのですがその結果、組織が縦割りになったことで、スタッフの増加とは異なる課題も発生しました。ディビジョンごとに使用している情報への横断的なアクセスがより必要になり、Confluence が役立っています。」(生沼氏)
「昨年まではエンジニア、デザイナー、プランナーなど職種ごとに異なる Wiki が立てられていたのですが、必要なものは Confluence に集約し、PukiWiki からの移行作業も自分たちでやりましたが容易でした。情報を一カ所に集約させたことで職種を超えてコンテンツにアクセスでき、業務進行がスムーズになりましたね。当初、Confluence を啓蒙するために、コア メンバーがミーティングの議事録や開発サービスの企画、システム情報や連絡先などを Confluence に掲載していきました。するとすぐにみんな Confluence にアクセスして活用するようになりましたね。」(頼兼氏)
またアメーバ事業本部様では、新入社員に対しては先輩社員が、部署単位でもスタッフが自発的に Confluence 利用に関するセミナーを行われていたそうです。
導入時に高く評価いただいていた機能や操作性についても大きな変化は生じていないとのこと。プラグインの豊富さは当初から期待されていたポイントで、プラグイン導入に際しては特に基準は設けていないそうです。ちなみに現在関心をお持ちなのは Gliffy プラグイン (Confluence 上でダイアグラムを作成できるプラグイン。弊社のパートナーである Gliffy, Inc. が開発)。そして現在はおもに次のプラグインをご利用中です。
また、ほとんどのユーザーがパーソナルス ペースを作成されていて、tips の記載などナレッジベースとして利活用されています。さらに、総体的な編集頻度については次のような状況だそうです。
「1 日に更新されるページ数は平均 120 ページぐらいです。確実な統計ではありませんが、少なくとも全アカウントの 3 割、もしかすると 5 割近くの利用者が編集しているようです。サービスに変更があった場合やシステム情報などが随時あげられています。」(生沼氏)
「エンジニアやデザイナーなど、“作り手” の更新頻度が高くなる傾向がありますね。」(頼兼氏)
アメーバ事業本部様では、編集・更新頻度のユーザー間での極端な差異やそうしたことに起因するトラブルなどは起きていないようです。「書き込みに抵抗感のない人が多いせいかも知れません」という頼兼氏の言葉の通り、同社の文化性の表れとお見受けしました。
期待感を損なうことなくご利用いただけているとのことで安堵いたしましたが、情報の一元化はプラス効果のみに働いているのか、また、さらなる利便性の向上に向けたご要望についてお尋ねしました。
「情報の一元化で業務は便利になったのですが、目当ての情報を検索すると膨大な検索結果が出てきて驚くこともあります。この点は Web 検索と同様、検索結果のスマート化は今後の課題ですね。」(生沼氏)
また、参考までに管理者の業務負荷の程度をお尋ねしました。
「Confluence の管理業務は…スタッフへのサポート対応は週に 1〜2 回ほどだし、肌感覚から言うと全業務の 1〜2% 程度で、個人的に負担を感じたことはありません。」(生沼氏)
あくまで生沼様個人のご感想でしたが、専任者の必要性は感じないとのことでした。とはいえ、「Web サーバーのログをもとに閲覧上位のコンテンツを表示するなど、これから Confluence でやってみたいことはまだまだあるので、そうしたことを加えていったら割合はもう少し増えるのかもしれません」という将来の可能性にも言及されていました。
また、ハードウェア構成は導入時と同じでユーザー数は激増しても Confluence のパフォーマンスに問題はないそうですが、「もう少し速いとなお嬉しいです」とのことでした。ちなみにユーザー アカウントの管理は LDAP 上で行っていらっしゃるとのことです。
アメーバ事業本部様での Confluence 利活用について、当社としても今後も注目させていただくと同時に、今以上に誠心誠意のサポートをさせていただきたいと思っています。
導入 1 年を経過されたサイバーエージェント様からは、総じて Confluence の使用に不満はないという嬉しいご感想をいただきました。それでも検索方法に関してやその他ご要望などには尤もなご指摘もございました。貴重なご意見として賜り、サービスの充実に務めてまいりたい所存です。生沼様、頼兼様におかれましては大変お忙しい中、誠にありがとうございました。
サーバー | 型番 | Dell PowerEdge R410 |
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CPU | 1 基 (Intel Xeon E5506) | |
RAM | 12GB | |
HDD | RAID5 (SAS 146GB × 4 本) | |
ミドルウェア | OS | CentOS 5.4 |
Web サーバー | Tomcat 6.0.32 | |
データベース | MySQL 5.0.90 |