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2015-10-08 (Thu) • By 伊藤 • 活用のヒント • Jira
米国時間の 2015/10/06 より、JIRA 7.0 が公開されました。今回より、JIRA は以下の 3 種類のパッケージになっています。
さっそくこれら新 JIRA の評価をご検討されている方もいらっしゃるかも知れません。その際、既存の JIRA からのアップグレードには注意が必要です。例えば、JIRA 6.4.x などのバージョンから新 JIRA へアップグレードする際に発生する問題が報告されています。
そこで、この問題も含め、弊社で JIRA 6.4.10 から JIRA Core 7.0 へのアップグレードを行った際の結果をご報告します。なお、今回使用したサーバー OS は CentOS 7 (64 ビット) です。
今回使用した JIRA 6.4.10 では、コネクタ ポート 8180
へ、コンテキスト パスを /jira
に変更した状態で使用しています。
<Connector port="8180" maxThreads="150" minSpareThreads="25" connectionTimeout="20000" enableLookups="false" maxHttpHeaderSize="8192" protocol="HTTP/1.1" useBodyEncodingForURI="true" redirectPort="8443" acceptCount="100" disableUploadTimeout="true"/>
<Context path="/jira" docBase="${catalina.home}/atlassian-jira" reloadable="false" useHttpOnly="true">
この設定で JIRA 6.4.10 を起動し、問題なくアクセスできることを確認します。
以下の URL から JIRA Core 7.0 のインストーラー パッケージをダウンロードします。
次に、以下のコマンドで実行可能ファイルに変更し、上書き導入を行います。
chmod +x atlassian-jira-core-7.0.0-x64.bin
通常ですと、アップグレードが終了すると、Web ブラウザーからアクセスできるます。しかし、今回、JIRA 6.4.10 の時と同じ URL でアクセスすると、以下のエラーが表示されました。
また、コンテキスト パスとして設定した /jira
を外した URL へアクセスすると、以下のエラーが発生しました。
ここで一度 JIRA Core を停止し、conf/server.xml
を確認すると、以下のようになっていました。
<Connector port="8180" maxThreads="150" minSpareThreads="25" connectionTimeout="20000" enableLookups="false" maxHttpHeaderSize="8192" protocol="HTTP/1.1" useBodyEncodingForURI="true" redirectPort="8443" acceptCount="100" disableUploadTimeout="true"/>
<Context path="" docBase="${catalina.home}/atlassian-jira" reloadable="false" useHttpOnly="true">
これを見る限り、以前の server.xml
からコネクタ ポート設定は受け継いでいるものの、コンテキスト設定は継承できていないことが分かります。
新しい server.xml
の情報を元に、再度 JIRA を起動し、改めてポート 8180
へアクセスを行うと正常にアクセスできることを確認しました。
JIRA サーバーと Apache HTTP サーバーを組み合わせてご利用している場合、コンテキスト パスやコネクタ ポートの設定を変更することが多いので、今回のような問題が発生する可能性があります。ご注意ください。