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Amazon EC2 への Stash の導入

2012-08-15 (Wed)  •  By 伊藤  •  活用のヒント  •  Bitbucket

アトラシアンの新製品 Stash は、ファイアウォール越しで Git レポジトリを管理するための Java ベースのアプリケーションです。プロジェクトの規模やユーザー数が増大するにつれ、レポジトリやアクティブなブランチの管理は複雑になりがちですが、Stash を導入することで、分散したレポジトリの作成や管理を自社サーバー上で一元的かつセキュアに行うことができます。今回、この Stash を Amazon EC2 へインストールしてみましたので、その過程をご紹介いたします。

今回使用した環境

今回の導入にあたり、使用した環境は以下のとおりです。

Amazon EC2 インスタンス タイプ スタンダード オンデマンド インスタンス (ラージ)
OS Ubuntu 11.04 (64 ビット版)
Java JDK 1.6 Update 33
Git 1.7.12.rc2
Stash 1.2
データベース PostgreSQL

Stash のサポート対象プラットフォームに関する詳細は、「アトラシアン Stash サポート対象プラットフォーム」を参照してください。

インストール ステップ 1 : Java のインストール

1. Java をインストールします。

Amazon EC2 にはデフォルトで JDK 1.6 がインストールされていますので、今回はこれをそのまま使用します。もし、お使いのサーバーに Java がインストールされていない場合は、Oracle のサイトから Java をダウンロードし、インストールを行ってください。

参考 : Stash は OpenJDK には対応していませんので注意してください。お使いのサーバーにインストールされている Java のバージョンを確認するには、コマンドラインで以下のコマンドを入力します。

java -version

2. JAVA_HOME 環境変数を指定します。

Java のインストールが完了したら、JAVA_HOME 環境変数を指定します。今回は Linux を使用していますので、~/.profile ファイルを開き、以下の行を追加します。

export JAVA_HOME=JDK のパス

以上で Java のインストール作業は完了です。

インストール ステップ 2 : Git のインストール

今回はパッケージ マネージャーを使用して Git をインストールします。OS に Ubuntu を使用していますので、コマンドラインに以下のコマンドを入力します。

$ apt-get install git-core

参考 : Ubuntu 以外の OS の場合のコマンドは以下のとおりです。

Fedora の場合

$ yum install git

Gentoo の場合

$ emerge --ask --verbose dev-vcs/git

Arch Linux の場合

$ pacman -S git

FreeBSD の場合

$ cd /usr/ports/devel/git
$ make install

Solaris 11 Express の場合

$ pkg install developer/versioning/git

OpenBSD の場合

$ pkg_add git

インストール ステップ 3 : データベースの作成

Stash は MySQL、Postgres、Microsoft SQL Server、Oracle などに対応していますが、今回はオープンソースの PostgresSQL を利用します。ここでは、すでに PostgreSQL のインストールが正常に完了しているものと仮定します。

PostgreSQL のインストール後、以下の操作を行います。

1. PostgreSQL のクライアントへログインします。

2. データベースのユーザーを作成します。

CREATE ROLE stash WITH PASSWORD 'stash';

3. データベースを作成します。

CREATE DATABASE stash WITH ENCODING='UTF8' OWNER=stash CONNECTION LIMIT=-1;

参考 : データーベース名、ユーザー名、およびパスワードは自由に決めてください。

インストール ステップ 4 : Stash のインストール

1. アトラシアン Stash ダウンロード ページ から TAR.GZ Archive 版 Stash 1.2 をダウンロードします。

2. ダウンロード ファイル (atlassian-stash-1.2.0.tar.gz) を解凍します。

tar -xvzf atlassian-stash-1.2.0.tar.gz

3. データ保管先となる STASH_HOME デイレクトリを作成します。

mkdir stash-home

4. Stash 実行用のユーザーを作成します。

sudo useradd stash (パスワードを指定します)
sudo chown stash:stash atlassian-stash-1.2.0 -R
sudo chown stash:stash stash-home -R

参考 : サーバー管理者として Stash を実行するのは、セキュリティの点からお勧めしません。

5. STASH_HOME のパスを指定します。

vi atlassian-stash-1.2.0/bin/setenv.sh

6. 手順 4 で作成したユーザーで Stash を起動します。

su stash atlassian-stash-1.2.0/bin/stasrt-stash.sh

7. Web ブラウザーから http://IP アドレス:7990 へアクセスします (Stash のインストーラーが表示されます)。

8. インストーラーの最初の画面でデータベースに関する設定を行います。各フィールドの意味は以下のとおりです。

上記フィールドの入力が終わったら、[Test] ボタンをクリックして、データベースへの接続を確認します。正常に接続できない場合は、上記フィールドに入力した値を確認してください。

9. 以下のフィールドに必要な情報を入力します。

10. [Next] ボタンをクリックします (管理者アカウントの作成画面が表示されます)。

11. 以下のフィールドに必要な情報を入力して管理者ユーザーを作成します。

12. 以下のボタンのうち、[Go to Stash] ボタンをクリックします。

13. 手順 11 で作成した管理者アカウントを使用して Stash へログインします。

以上で Amazon EC2 への Stash のインストールは完了です。

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