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Confluence 4.0 で Wiki マークアップ エディターを廃止した理由とは

2011-12-05 (Mon)  •  By 伊藤  •  活用のヒント  •  Confluence 翻訳

今回の記事は、「Why We Removed the Wiki Markup Editor in Confluence 4.0 」の弊社翻訳版です。原文と差異がある場合は、原文の内容が優先されます。

Confluence 4.0 がリリースされて 2 か月以上経ちました。取り入れていただいた新規のお客様、アップグレードを済ませた既存のお客様の数に私たちも驚いています。Atlassian が Confluence 4.0 で Wiki マークアップの廃止を決定したことに驚かれた既存のお客様からいくつか質問をいただいたため、その理由をここで語りたいと思います。

誰もが協同作業に参加できる必要性

私たちの見解では、製品開発および特に協同作業では組織内の全員が参加できる必要があります。技術チームは外部から遮断された環境で作業しているわけではありません。販売やマーケティング チームと同様、彼らには部門やチームをまたいで作業する機会が多くあります。Atlassian が 2004 年に初めて Confluence をリリースして以来、現在は廃止されたリッチ テキスト エディターと Wiki マークアップ エディターの欠点について皆様から多くのフィードバックをいただきました。リッチ テキスト エディター (RTE) は簡易すぎで不安定かつ遅く、Wiki マークアップ エディターはほとんどのユーザーにとって敷居が高すぎるという意見です。最終的に、二重の編集モードは利用促進にとって最大の妨げになっていることが分かりました。当然、私たちはこの問題を解消するための取り組みを始めました。

新機能をすばやく、使いやすく

さらに、リッチ テキストと Wiki マークアップの二重の編集モードは、新機能の取り込みを遅らせるいくつかの技術的な制限をもたらしました。保存形式としての Wiki マークアップは、お客様からの要望の多い表のセルの結合などの新機能を追加する妨げとなっていました。その理由は Wiki マークアップが XHTML の非常に制限されたサブセットであり、新しいエディター機能を RTE と Wiki マークアップ エディターでそれぞれ 1 回ずつ、合計 2 回構築する必要があったためです。また、2 つの編集モードを切り替える際のバグも多く発生していました。二重の RTE/Wiki マークアップ エディターを 1 つのシンプルかつ優れた編集ツールに一元化し、Confluence のコンテンツをより拡張性のある保存形式、つまり XHTML に保存する必要があることを私たちは長い間考えていました。多くの議論、数え切れないほどの顧客インタビュー、何ヶ月にも及ぶ研究開発の末、Wiki マークアップから移行することが Confluence でのコンテンツ編集作業を改善する最良の方法であることは明らかでした。言うまでもなく、これは何年にもわたる Atlassian での巨大開発プロジェクトでした。

このタイミングで導入した訳

Wiki マークアップから移行するというアイデアは、リッチ テキスト エディターの最初のバージョンが導入された Confluence 2.0 のリリース後の 2006 年に初めて真剣に検討されました。実装まで 5 年待った理由は、使い物にならないエディターを皆様に強制することは絶対に避けたかったからです。Confluence 4.0 がリリースされる前は、ユーザーは期待通りの結果が得られないと感じた場合はリッチ テキスト エディターと Wiki マークアップ エディターをいつでも切り替えることができました。こうした予備手段を取り除く前に、ユーザーを窮地に追い込むことのないようにしたいと考えました。

私たちは、私自身も含めて自社内の筋金入りの Wiki マークアップ ユーザーが満足できるソリューションが考案されない限り、移行を行わないという試練を自らに課しました。Confluence 4.0 には過去数年間に追加したすべての機能 -オートコンプリート、ドラッグ アンド ドロップ、マクロ ブラウザーなど - の上に成り立つ完全に再設計されたリッチ テキスト エディターが付属し、さらに自動書式設定や画像のコピーと貼り付けなどのショートカットや新機能がふんだんに盛り込まれました。以前のエディターよりも高速かつ安定性が高く、多彩な機能が追加されたことで当初の目標を満たしたと判断し、私たちは次のステップに進むことにしました。

2010 年 12 月、Confluence の全開発チームは日々の協同作業スペースとして Confluence 4.0 マイルストーン版の使用に移行しました。数週間後、今度はテクニカル ライティング チームも移行しました。そして数ヵ月後には会社全体 (技術レベルがまちまちな 400 名のユーザー) が移行を果たしました。全社で新エディターを使用し始め、Atlassian とお客様両方からの 1,200 にも及ぶフィードバックに基づいて改善点が加えられた 10 以上ものマイルストーン版を経て 6 か月後、Confluence 4.0 がリリースできる状態になったと感じました。

改善の余地があるという声について

長期間にわたる社内使用や 3 か月間の顧客ベータ プログラムを経ても不具合があるということは認識しており、さまざまな課題を登録/投票/コメント作成してくださる初期利用者の皆様に大変感謝しています。こうした声は問題の優先順位付けや対応にとって大きな助けとなります。実際、挙げられた問題のいくつかは既に対処しています。たとえば、検索と置換がお客様にとって問題となっていることを認識しており、次のメジャー リリースである Confluence 4.1 で対応策を盛り込む予定です。これは既に対処した、または今後のリリースで対処する数多くの問題のたった 1 つの例に過ぎません。

新エディターは完璧ではなく、修正が必要な不具合があることは私たちが誰よりも先に述べたいと思います。しかし、直感性、効率性、および安定性の面で以前の編集ツールのはるか先を行っていると考えています。エディターの不具合や問題を見つけた場合は、どうぞ報告をお願いします。私たちは新エディターの改善に 110% 尽力しており、すべてのユーザーにとって最高の編集ツールとするための皆様からのご協力に大変感謝しております。

ページのソースを編集できないようにした理由

多くの方からこの質問を受けていますが、エンドユーザーが未加工のマークアップを編集できないようにした主な理由として、エディターのマークアップが XHTML とは言えないということがあります。それは XHTML に似た XML ダイアレクトであり、ブラウザーでは編集できますが 重要な意味情報が大量に埋め込まれているため、保存ボタンを押したときに保存形式に戻すことができます。

皆様からの声をお待ちしています

新エディターに不具合があることは認識しています。不具合を見つけたり新エディターでできないことがありましたら、是非弊社までご連絡ください。フィードバックの方法を以下にいくつか示します。

1. 改善提案と機能リクエスト

Confluence 4.0 で導入された新しいエディターに対するフィードバックをマニュアルの「Confluence 4.0 エディター – 顧客からのフィードバック 」ページにまとめています。新エディターでの不具合や、実現できないまたはより難しくなってしまったタスクに対するフィードバックがある場合は、こちらのページにコメントを残してください

2. 不具合の報告

Atlassian は弊社の課題追跡システムの公開インスタンス jira.atlassian.com で機能リクエストや不具合報告を収集し、追跡しています。ここでは製品の新機能をリクエストしたり不具合の報告を行うだけでなく、顧客からの他の機能リクエストや不具合報告をすべて参照できます。 登録されている他の課題に賛成な場合は、投票することで課題の優先順位を上げることができます。Confluence 製品管理チームが JIRA の課題を保守および参照しているため、製品について意見を述べる最良の場です。

3. “… を行うにはどうすれば?” という質問

“(あるタスク) を Confluence で行うにはどうすればいいですか?” といった質問をしたい場合は、Atlassian Answers が最適な場です。ここでは活気あるコミュニティを形成するパワー ユーザーや開発者があらゆる種類の質問にすばやく答え、高度なヒントやテクニックを教えてくれます。

4. マニュアルへの改善提案

Atlassian のマニュアル チームはマニュアルを作成および保守しています。Confluence のマニュアル ページ のコンテンツに対して具体的に意見を寄せたい場合は、confluence-docs@atlassian.com に英語でメールをお送りいただくことで弊社のテクニカル ライターと連絡を取り合うことができます。彼らは皆さんの声に耳を傾け、マニュアルのコンテンツの改善に常に関心を持っています。

5. アップグレードを計画している場合

Confluence 4.0 のエディターに関する FAQ 」および「Wiki マークアップ ユーザー向けの変更点 」ガイドを含む「Confluence 4.0 の計画 」ページに記載されている情報を参照してください。

Confluence の次のステップ

次のメジャー リリースである Confluence 4.1 が 12 月前半にリリースされる予定です。要望の多い検索と置換を含む魅力いっぱいの新機能に加え、Confluence 4.1 ではエディターの安定性に関する不具合修正や改善点が盛り込まれます。

これらのエディターの変更は大多数のお客様からのフィードバックに対応したものであり、リリース プロセス全体を通してお客様に対してオープンにしてきました。4.0 に追加された 強力な新機能 すべてと組み合わせた単一のリッチ テキスト エディターが弊社の大部分のユーザーの皆様にとってプラスとなると確信しています。Confluence をご利用いただき、誠にありがとうございます。

Confluence チーム

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