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グローバル スタンダードの企業向け Wiki、Confluence 4.0 をプレビュー

2011-09-01 (Thu)  •  By 伊藤  •  活用のヒント  •  Confluence

最近、「企業内ソーシャル」という言葉が注目を集めてきています。マイクロ ブログや SNS、マッシュアップされたポータル等を使って社内のコミュニケーションを活性化したり、明文化されていないいわゆる「暗黙知」を共有しようという試みです。

Wikipedia に代表される Wiki も、企業内ソーシャルに使われるツールとしてはポピュラーです。特に開発者の間での情報共有のツールとして、海外ではすでにスタンダードの一つといってよい地位を確立しています。

企業向け Wiki の分野ですでに 10,700 社以上の顧客を要する Atlassian Confluence は、間もなく新バージョンの 4.0 をリリースします。その機能を、開発者向けのプレビュー版を見ながら、皆様にご紹介させていただきます。

注意 : 今回の記事では、Confluence 4.0 マイルストーン 36 という、開発者向けのプレビュー版を使用しています。ここでご紹介する機能や画面仕様は、正式リリース版では異なっている場合があります。

ワープロができれば、Wiki も書ける

一般的な Wiki は、「Wiki マークアップ言語」という独特の文法でページを作成していくのが普通です。「HTML よりはずっと簡単」というふれこみですが、これが結構、難しい。

技術者の皆さんはこんなのすぐにマスターできるのか、と思いきや、「Wiki システムごとにいろんな方言があって、一つの Wiki で使えるマークアップが別の Wiki で使えなかったり、結構めんどうなんです」とのこと。

なるほど、Wiki マークアップは、当初は簡単に Wiki ページを作るためのツールだったのでしょうが、今ではむしろ企業内での Wiki の伝搬を行う上で、ハードルにすらなっているのかもしれません。

Confluence は 4.0 で、ワープロ感覚で利用できる「WYSIWYG」エディタの大幅な強化を行いました。

上記のスクリーンショットが、Confluence 4.0 の開発者向けプレビュー版ページ編集画面です。

ご覧の通り、Wiki マークアップを入力する必要は全くなく、文書の整形や表の挿入等がワープロ感覚で行えます。

さらに、Confluence には「マクロ」と呼ばれる強力な文書編集機能があり、マクロを利用して例えば

といった操作が行えます。以前のバージョンの Confluence でも、マクロを WYSIWYG エディタから利用 する事は可能でしたが、その操作は必ずしも直感的ではありませんでした(例えば、記入したマクロが Wiki マークアップで表示される事がありました)。

Confluence 4.0 は、Wiki マークアップを前提としていたマクロの、WYSIWYG エディタ上での操作性を大幅に向上させました。もうマークアップをまったく勉強する事なく、Wiki の機能をすべて使用できるのです。

添付ファイルと Wiki ページのシームレスな連携

「これから、うちの情報共有は Wiki に移行するぞ!」そう号令をかけても、これまでに作成、回覧してきた膨大なオフィスファイルや PDF ファイルは残ります。それらのコンテンツを手作業で Wiki に移行するとなったら、その工数だけで Wiki を導入する意欲がなくなってしまいそうです。

Confluence は、すべての Wiki ページにファイルを添付し、そのコンテンツを表示させる事ができます。

上記のファイルは、Confluence に PDF ファイルをアップロードし、マクロを使って Confluence のページ上に表示させた画面です(もちろん、この操作は WYSIWYG で行えます)。現在の Confluence でもこのような操作は行えますが、編集中の画面にきちんと、添付しようとしているファイルの属性情報が表示されるなど、Confluence 4.0 での操作性はさらに向上しています。

たくさんのファイルをページにアップロードする必要がある場合は、どうすればよいのでしょうか?ご心配なく、ドラッグ アンド ドロップ でのファイル アップロードや、WebDAV の利用、さらにはリモート API を使ってファイルを一括でページにアップロードできます。さらに、Confluence ではファイルはページ同様、バージョン管理されますので、うっかりすでに添付しているファイルと同じファイル名のファイルをアップロードしても、前のファイルが上書きされてしまう事はありません。

Wiki マークアップもリアルタイムに処理

Confluence 4.0 では、Wiki マークアップ エディタがなくなり、リッチテキスト エディタに統合されました。ただし、これは「Wiki マークアップが使えなくなってしまった」ということではありません。

Confluence 4.0 では、Wiki マークアップを使用する方法は次の二つがあります。

1. マークアップ ダイアログを使う

以下のスクリーンショットのように、直接マークアップのダイアログに Wiki マークアップを入力し、結果をエディタに反映させる事ができます。

2. リアルタイム処理機能を利用する。

しかし、もっと簡単なのはリッチテキスト エディタ上で、マークアップのリアルタイム処理機能を利用する事です。例えば、||見出し1|| ||見出し2|| のように入力すると、自動的に表の見出しに変換してくれます。 *重要* と入力すると、アスタリスクで囲まれた文字は太文字になります。

このようにして、これまでマークアップ言語に慣れ親しんできたユーザーも、リッチテキスト エディタに不便を感じる事なく移行できます。

コラボレーションに最適な「言及 (mention)」機能

Wikiが「ソーシャルなツール」というからには、ユーザー同士のコラボレーションを支援するような仕掛けが必要です。Confluenceには「ネットワーク」という概念があり、ユーザーを「フォロー」することで、自分がフォローしたユーザーの アクティビティを確認 する事ができます。

Confluence 4.0 では、「言及 (mention)」という機能が加わりました。これはページの編集中にユーザー名の一部を入力する事で、そのユーザーのサジェスチョンをしてくれるものです。

また、この機能を使って入力したユーザーには、ページ内容がメールで通知されます。Confluence 上で簡単なディスカッションをしたい場合、わざわざメールで「集合!」の連絡をする必要がなくなるのです。

インストールも簡単、設定ファイルとはさようなら

せっかく Wiki を立ち上げたいと思っても、マニュアルと格闘しながら設定ファイルを編集し・・・というのは、考えただけで嫌になりますね。Confluence は、Windows、および Linux(!) 向けの自動インストーラーを配布しています。

こちらを利用する事で、ボタンをクリックするだけで Confluence のインストールが完了できます。すばらしいのは、以下のような機能をインストーラが備えている事です。

このように、Confluence 4.0 は他の Wiki には無い機能が数多く盛り込まれており、しかもそれらは「コラボレーションを支援する」という目的を考え抜いて作られたものです。正式リリースの際には、さらに多くの機能が含まれている事が予想されます。是非、ご期待ください!

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